ローマ劇場
ジャバル・エル・カラ、アンマンの城塞とローマ都市の遺跡
アンマンの観光地の多くは、金製品や布などを扱う古くからの市場(スーク)とアルフセイン・モスクを囲んで広がる旧市街にある。地元住民には「バラド(Balad)」の名で知られる旧市街は、周囲を囲んで虫食い状に広がる新市街の中に縮こまっているような状態である。しかしながら旧市街は古くからの情緒を残しており、古いアンマンを楽しみたい場合はジャバル・アンマン(アンマンの丘)の東側に行けば旧来の町並みや生活、大きなスーク、古代の遺跡、博物館などを見ることができる。
アンマンの城塞(シタデル)の丘、ジャバル・エル・カラ(Jabal el Qala)は古来から人の居住があり、軍事的・政治的に重要な場所だった。その建築物群はローマ帝国、ビザンチン帝国、イスラム教初期にまで遡る。丘の北端と東端から出土している遺跡は、青銅器時代にまで遡る可能性のあるものである。丘には、マルクス・アウレリウス・アントニヌス帝が命じて造らせたといわれるヘラクレス神殿があり、エフェソスのアルテミス神殿に似た形だとされる。
アンマン(当時のフィラデルフィア)は七つの丘にまたがっているところがローマに似ているとされ、古代ローマの兵士や役人には大変好まれた。ローマ時代のフォルム(公共広場)の裏には収容観客数6,000人規模の円形劇場(ヨルダン国内最大のローマ劇場)がある。アントニヌス・ピウス帝によって138年から161年の間に建設されたと思われ、丘の斜面を利用して作られている。今でもこの劇場はスポーツイベントや上演などに利用される。
アンマンは中東最大規模のモスクがある街でもある。この街最古のモスクである旧市街のアルフセイン・モスクはかつてフィラデルフィア大聖堂があったと思われる場所にあり、この地をムスリムとして始めて征服した第2代正統カリフ・ウマル・イブン=ハッターブが建設を指揮したとされる。現在見るアルフセイン・モスクはハーシム家のトランスヨルダン支配後、アブドッラー・ビン=フサインによってオスマン建築様式で改装されている。最も新しいモスクは1982年から1989年にかけて建設された真っ青なモザイクの大屋根のある巨大モスク、キング・アブドッラー1世モスクである。ドームの下の礼拝所は3,000人が収容できる規模である。アンマンのモスクでユニークなものは、市内で最も高い丘、ジャバル・アシュラフィエ(Jabal Ashrafieh)の上にあるアブ・ダルウィーシュ・モスク(Abu Darweesh Mosque)であり、黒と白のチェックのパターンという異様な姿を見せている。外見と違い、内部は黒と白の配色はなされておらず、淡い色の壁とペルシャ絨毯が敷かれている。このモスクは北カフカスのサーカシア(チェルケス)から移民してきた人が造ったものである。
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